copainter作例紹介

2024年9月7日

copainterの作例です。同人誌の表紙用に、3541 px × 5016 px で作成しました。

「copainterって何?」という方は↓の記事からどうぞ。

1.構図を3Dで作成

↑駅構内の素材はこちらを使用させていただいております。

2.キャラクターのラフを描く

キャラクターの3Dのみを表示して、別レイヤーにラフを描きました。

3.ラフをcopainterでペン入れ

設定を変えつつ何枚か生成した中で、忠実度0のこれを採用しました。元が元なのでかなり怪しい部分が多いですが、元よりはだいぶ「絵」らしさがあります。ありがたい。

4.加筆修正

copainterで生成した絵に加筆修正していきます。このあともう一度copainterにかけてみましたが、線が均一になりすぎている気がして採用しませんでした。どうせこの後に塗りの段階でも多少補正されるはず(通常モードの場合)なので、このままいくことにしました。

5.背景の3Dを書き出して合成

3DをLT変換して、少し加筆修正(書き出し時に点線になってしまった部分を描き足すなど)して合成しました。

6.下塗りを作成

キャラクターは通常通りパーツごとにレイヤーをわけて下塗りを作成。背景は3Dをラスタイズしたものに、スクリーンレイヤー等で色を付けました。

私は「AIが何とかしてくれるやろ」と思っている方なので、あまり色のことはちゃんと考えていません。適当に置いてます。でもcopainterは忠実度が高いので、本当はこの段階で色をちゃんと考えて塗った方がいいと思います。

7.copainterで着彩

設定を変えつつ何枚か生成した中から、これを選びました。デフォルト値の水彩(通常)です。

後々、色忠実モードの生成物も一部使いました。何かに使ったり参考にするかもしれないので、生成したものは念のため全部保存してあります。

本当は「AI変化の強さ」をデフォルトよりもあげたかったのですが、そうするとこのように油絵のひび割れのようなものが出てしまい断念しました。予想ですが、おそらく床のタイルがひび割れと認識されて、裏で「Cracks」などのプロンプトが入ってしまってるのかなあと思います。こういう時は現状どうしようもないので諦めます。

8.顔だけ生成

左側は画像全体をcopainterで生成したもの、右側は顔周りのアップをトリミングして生成したものです。生成時に面積が狭いと描写が甘くなるので、顔の面積が狭いときは別に生成して合成すると良いです。

拡大したせいか線がぼやけてしまいました。が、どうせ縮小するのと、印刷時にこのぼやけがどれくらい気になるか見たかったので、そのままにしてあります。

2024/9/7追記

印刷後やっぱり顔周りのぼやけは気になりました!(当たり前)なので、あまり適当に拡大するのはよくないですね。(当たり前…)

拡大するときにぼやけないようにするか、生成後にシャープネスか何かの処理をした方が良さそうです。

合成するとこんな感じになりました。合成といってもレイヤーを重ねて境目を消しゴム(エアブラシ)で消しただけです。

9.仕上げの加筆修正

髪の描き込みを増やしたり、まつげが描かれていたのを消したり。あとは水色シャツの胸ポケットや、ズボンにオレンジ色が入っていた部分だけ、色忠実モードの生成画像を合成して馴染ませました。金髪の子の脇あたりも怪しかったので適当に塗りつぶしました。ひとつ前の画像と見比べてみてください。

最後に紙のテクスチャを合成しました。このあとタイトルなどを入れますが、とりあえず絵はこれで完成です。他にも気になるところはありますが、すべてに手を入れるとキリがありません。どこまで修正するかを自分で決めて、ある程度でやめています。

かかった時間と感想

「2.キャラクターのラフを描く」からしか測ってなかったんですが、そこから完成まで5時間半くらいでした。

体感で時間がかかった気がしたのは、3Dのレンダリングの設定をどうするかや、生成の設定をどうするか試行錯誤していた時間でしょうか。

ほとんど「絵を描く」という作業をしていないので楽でした。絵を描くのは地味に頭を使うので、(私の場合は)疲れていると取り掛かりも進行も遅くなってしまいます。絵を描くことでさらに疲れるということが抑えられるので、本当に助かります。ありがたい!

おわり